技術・製品

紙加工の技術

貼合(合紙・貼り合わせ)

紙の貼合(てんごう)加工とは、文字どおり紙同士を糊(水溶性酢酸ビニル系接着剤)で貼り合わせる加工のことで、合紙ともいいます。貼り合わせ加工を施すことにより、その紙の厚みと強度を増すと同時に、規格にない厚さの紙を生み出したり、表面と裏面で紙質・色合い・風合いの異なる紙を創り出したり、さらには貼合前の紙にあらかじめ印刷を施すことにより、まったくオリジナルな商品へと昇華させることが可能となります。紙厚は貼り合わせて0.3~0.4ミリ程度の薄さから、5~6ミリ程度の厚さくらいまで。また紙と段ボール(片段も可)・紙とスチレンボードなど、原則的に紙と異素材との貼り合わせもOKで、紙+段ボール+紙 紙+スチレン+紙という3枚合紙によって吊り下げPOPを作成することもあります。

設備紹介

弊社使用の貼合機械はいたってシンプルな構造のものですが、薄紙+薄紙 薄紙+厚紙 厚紙+厚紙 の全てに対応できます。片側の紙(厚い方)にゴムロールで糊を塗布し、貼り合わせは文字どおりの手貼り。圧着にはプレスロールを使います。手差し・手貼りの強みは様々な紙質・サイズに即座に対応が可能なことで、これは手貼り機械であることの大きな利点といえるでしょう。もう一つの利点は小ロットにも対応できること。たとえば4/6判16切りで10枚~20枚しか必要でないといったご要望・ご注文にもお応えすることができます。これは手貼り機械ならではの小回りの良さが活きる例といえるでしょう。

許容寸法

厚紙+厚紙の貼合なら4/6判16切りからL版寸伸びサイズまで。

薄紙+厚紙は4/6判16切りから4/6全判まで。

薄紙+薄紙の場合は紙厚により許容サイズが異なってまいります。

お願い

紙質の異なる紙同士の貼合の場合、それぞれの特性の違い・紙目の違いによる若干の避けがたい伸び・反り等の問題が発生することがありますので、まずは当社にお気軽にご相談ください。サンプルの作成にも可能な限りの速さで対応させていただきますので、その結果をご覧の上ご検討ください。

 

紙同士の貼合には紙質・紙目・風合い・色合いのほか、片面印刷・両面印刷・3枚合紙・4枚合紙等々…無限の組み合わせが存在いたします。それらのご要望に沿い、最良の方法をご提案させていただきたく存じますので、まずは当社貼合部までお気軽にご相談くださいますよう謹んでお願い申し上げます。

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